「青天の霹靂でした。あの瞬間、すべてを失ったのです──」
株式会社MF Consulting 代表取締役で霞が関倫理法人会の会長を務める南山太志氏。代表解任、メニエール病、そして独立。すべてを失ったその先で出会った倫理法人会の栞には、自分が探し続けてきた答えがすべて書かれていたのです。湯島倫理法人会のモーニングセミナーに登壇された南山氏の講話を、ご紹介します。
「太く生まれた」名前に込められた母の願い
南山太志氏の自己紹介は、名前の由来から始まりました。「太志」と書いて「ふとし」と読みます。生まれたとき体重は4,000gを超え、母親は2リットル以上の出血で死にかけたといいます。だからこそ「太く生きてほしい」と、母が画数まで考えて名付けた名前なのです。
それでも昔の南山氏は、その思いを正面から受け止めきれませんでした。照れくささもあり、感謝を口にすることなく過ごしてきたといいます。
しかし倫理法人会に入会してから、変わりました。「産んでくれてありがとう」──この一言を、49歳になってはっきりと母に伝えられるようになったのです。誰しも、最も近い存在ほど感謝を伝え損ねているのではないでしょうか。

人は鏡──ミラーニューロンと出会った日
南山氏は中央大学卒業後に飲食業界へ進み、2009年にヘッドハンティングで入社した企業では、社員110名・売上20億円の組織で代表取締役まで上り詰めました。当時は能力市場主義を掲げ、結果がすべてというマネジメントスタイル。本人いわく「パワハラでマネジメントしていました」とのことです。
人が定着せず、情報も上がらない。それでも南山氏は「なぜ理解できないんだ」と相手のせいにし続けていたといいます。心理学を学んでも、自分の問題にはまだ気づけませんでした。
転機は日創研での学びです。栞の一節「人は鏡である」が、ミラーニューロンの仕組みを知った瞬間に腹落ちしました。脳は自分と似たもの、興味を持つものだけをキャッチする。だからこそ誰かにイラッとしたとき、それは自分の中にも同じものがある証拠なのです。
「教えてくれてありがとう、まだまだ自分は持っているんだ」──そう受け止められるかどうか。反面教師として遠ざけるのではなく、自分の内側を映す鏡として受け取る。気づきのアンテナを立てておくことの重要性を、南山氏は痛感したと語りました。
本を忘れたとき、すべてが崩れた
2019年、南山氏は人生最大の試練を迎えます。株主最優先の方針への違和感から、MBO(マネジメント・バイアウト)を画策し、会社を別の日本企業へ売却しようと動き出したのです。
けれども、ある瞬間に気づいてしまいました。自分を代表まで引き上げてくれたオーナー、経営の一切を任せてくれた恩人。その「本」を忘れて、自分の都合で動こうとしている自分に──。栞の第13条「本を忘れず、末を乱さず」とは、まさにこのことだったのです。
同年10月、任期満了の株主総会で南山氏は再任されませんでした。青天の霹靂。あの1年はメニエール病を発症し、左耳が聞こえず、めまいで倒れることもあったといいます。後から振り返れば、自分のどこかで「この苦しさから逃げたい」と願っていたのです。自分が本当に望んでいるものに、気づけているでしょうか。

モラルとルール──対処ではなく解決を
独立後の南山氏が経営者に伝えているのが、モラルとルールの違いです。組織で問題が起きたとき、多くの会社はルールを増やします。けれども目先の対処を積み上げても、根本解決にはつながりません。
ルールはマニュアル、最低限を守るためのもの。一方モラルはガイドライン、目指すべき理想像です。オリエンタルランドにサービスオペレーションマニュアルはなく、ガイドラインだけがあるといいます。「どうしたらゲストが喜ぶか」を一人ひとりが考えるから、清掃員が地面に絵を描き始めるような行動が自然と生まれるのです。
優しさは一人称、思いやりは相手がいてはじめて発動するもの。対処と解決もまた違うのです。南山氏は理念浸透によって組織のあり方そのものを整えることを使命として掲げています。
「知る・分かる・やる・できる・与える」
能力開発の5段階を実践する場へ
多くの人が越えられない「分かる」と「やる」の壁。湯島倫理法人会では、毎週月曜の朝、経営者同士が学びを実践へと変える時間を共有しています。まずは1回、空気に触れてみてください。
無料でゲスト参加を申し込む毎週月曜 朝7:00〜 / 全国家電会館(湯島)
知る、分かる、やる、できる、与える
講話の最後に、南山氏は能力開発の5段階を示しました。知る、分かる、やる、できる、与える。多くの人は「分かる」と「やる」の間の実践の壁を越えられません。
ところが倫理法人会の学びは違います。「とりあえずやってみる」──実践の先にこそ気づきがあり、気づくから次の「できる」へ進める。そしてできたことを他者に「与える」。これが原理原則なのです。

まとめ──栞を片手に、もう一度自分と向き合う
南山太志氏が伝えてくれたのは、答えはすでに栞の中にあるという事実です。人は鏡、本を忘れず、富福一致──戦後から変わらない原理原則が、今を生きる私たちの経営にも家庭にも、そのまま生きています。
湯島倫理法人会のモーニングセミナーは、毎週月曜の朝7時から全国家電会館で開催しています。日本の未来を元気にしたいという南山氏の思いに触れ、まずは一歩、自らの足元を見つめ直してみませんか。
「とりあえずやってみる」その一歩から、
あなたの経営と人生は動き出す
南山氏が出会った「栞」の中の原理原則──戦後から変わらないその学びを、毎週月曜の朝、湯島で。経営者として、人として、もう一度自分の足元を見つめ直す時間がここにあります。
- 毎週月曜 朝7:00〜/全国家電会館で開催。仕事前の濃密な学びの時間
- 第一線で活躍する経営者の生きた講話を、毎回ゲストとして無料で体験できます
- 「人は鏡」「本を忘れず末を乱さず」──実践につながる原理原則に触れられる場
会場:全国家電会館(東京・湯島)/開始:毎週月曜 朝7:00
初めての方も大歓迎。日本の未来を元気にしたい想いに、ぜひ触れてください。
講師プロフィール
南山 太志(みなみやま ふとし)
株式会社MF Consulting 代表取締役/理念浸透コンサルタント/霞が関倫理法人会 会長
中央大学理工学部卒業後、飲食業界へ進み、2009年に株式会社PJ Partnersへ入社。都内12店舗のレストランを運営する同社で2014年に代表取締役社長に就任しました。社員110名・売上20億円規模の組織で、理念浸透の難しさに苦しみながら多くの経験を積みます。2019年12月の任期満了による退任後、2020年4月に独立し株式会社MF Consultingを設立。「思いを仕組み化する」をミッションに、中小企業の理念浸透を支援しています。霞が関倫理法人会の2代目会長として「日本一を目指す」ビジョンを掲げ、会員同士の絆づくりにも力を注いでいます。
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