「倫理法人会という名前は聞いたことがあるけれど、実際に何をしているところなのだろう」——そんな疑問から検索された方も多いのではないでしょうか。名前の響きだけだと、少し身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
結論からお伝えすると、倫理法人会とは、経営者が早朝に集まり、より良い経営と生き方について学び合う全国規模のネットワークです。宗教や政党の団体ではなく、毎週のモーニングセミナーや朝礼、講演会といった「公開された学びの場」を中心に活動する集まりです。会員企業数は全国で7万社を超え、拠点は47都道府県に広がります。
この記事では、倫理法人会がどんな組織で、実際に何をしていて、参加すると経営にどんな気づきが生まれるのかを、順にお伝えします。あわせて、文京区・湯島で私たちが過ごしている月曜の朝の雰囲気や、初めての方の参加のしかたもご紹介します。私たち編集部も、かつては同じ疑問から一歩を踏み出した仲間です。お役に立てれば幸いです。
Contents
倫理法人会とは?経営者が学び合う全国のネットワーク
倫理法人会とは、経営に倫理を活かすことをテーマに、経営者同士が学び合う一般社団法人倫理研究所の会員組織です。特定の宗教や政治とは関係がなく、業種も規模もさまざまな経営者が集う場です。
まずは、組織としての大きさを数字で見てみます。名前の印象だけでは規模感がつかみにくいものですので、公開されている統計をもとに整理しました。
どんな組織で、どのくらいの企業が参加しているのか
倫理法人会は、1945年に始まった倫理運動を源流に持ち、40年以上にわたって続いてきた経営者向けの学びの仕組みです。市や区の単位で「単会」と呼ばれる地域組織があり、湯島倫理法人会もそのひとつです。
参加している企業は、社員数名の小さな会社から、地域で名の知られた老舗までさまざまです。共通しているのは「もっと良い経営をしたい」「人が育つ会社にしたい」という前向きな気持ちを持っている点です。
数字で見る倫理法人会の規模
日本の中小企業に長く親しまれてきた学びの場です
会員企業数
2023年7月時点
全国の拠点
47都道府県に展開
『職場の教養』発行部数
朝礼用月刊誌・毎月
※出典:一般社団法人倫理研究所 公開情報(2023年7月現在)
「経営に倫理を」という言葉が意味していること
「倫理」と聞くと難しく感じますが、ここでは「時代が変わっても大切にしたい、経営や生き方の土台」といった意味合いで使われます。特別な理論を暗記する場というより、当たり前のようで忘れがちなことに立ち返る場だと考えられます。
たとえば「約束を守る」「挨拶を大切にする」「感謝を言葉にする」。どれも小さなことですが、経営の現場で徹底し続けるのは意外と難しいものです。そうした基本を、経営者仲間と一緒に見つめ直していく。そこに倫理法人会の学びの入口があります。
倫理法人会では実際にどんなことをしているのか
倫理法人会の活動の中心は、毎週開かれるモーニングセミナーです。加えて、活力朝礼の実践や倫理経営講演会、朝食会での交流などがあり、いずれも早朝の時間が軸です。
「早朝」と聞くと大変そうに感じるかもしれませんが、一日の始まりに学びと仲間との時間を置くことで、その後の仕事に良いリズムが生まれるという声をよく聞きます。ここでは代表的な活動を、事実に沿ってご紹介します。
毎週の朝を整えるモーニングセミナー
モーニングセミナーとは、毎週決まった曜日の早朝に開かれる、約1時間の学びの集まりです。会員でも非会員でも参加でき、その日の講話者による体験談や気づきの共有が中心になります。
実際の雰囲気は、動画でも公開されています。会長の挨拶や会員による短いスピーチなど、朝のセミナーで語られる場面を収めた動画が複数あり、参加前に空気感を知る手がかりになります。私自身も最初はこうした動画を見て、「思ったより気負わずに入れそうだ」と感じたのが最初の印象でした。同じように、鴨頭嘉人さんのチャンネルでも倫理法人会を紹介する動画が公開されており、外から見た印象を知るのに役立ちます。
活力朝礼・倫理経営講演会・朝食会での交流
活力朝礼とは、「爽やかな笑顔・元気で大きな声・美しい姿勢・機敏な動作」を大切にした朝礼のことで、社風づくりの一環として取り入れる会員企業が多く見られます。朝の挨拶ひとつを整えるだけでも、職場の空気は少しずつ動いていくものです。
また、毎年1月から5月にかけては全国各地で倫理経営講演会が開かれ、経営者の体験に基づくお話を聞く機会があります。東京での内容や参加のしかたは、倫理経営講演会とは|東京での内容と参加方法で詳しくご紹介しています。セミナー後の朝食会は自由参加で、業種を越えた気軽な交流の時間になっています。
倫理法人会のおもな活動と、その流れ
モーニングセミナー毎週
活動の中心。早朝約1時間、講話者の体験談や気づきを分かち合う学びの集まりです。会員でも非会員でも参加できます。
活力朝礼の実践日常
「爽やかな笑顔・元気な声・美しい姿勢・機敏な動作」を大切にした朝礼。社風づくりの一環として、多くの会員企業が取り入れます。
倫理経営講演会1〜5月
毎年1月から5月にかけて全国各地で開催。経営者の体験に基づくお話を、じっくり聞ける機会です。
朝食会での交流自由参加
セミナー後の自由参加の時間。業種を越えた気軽な交流の場として、朝の学びの余韻を仲間と分かち合えます。
参加している経営者は、どんな気づきを得ているのか
参加者が得るものは人それぞれですが、「朝の時間の使い方が変わった」「同じ悩みを分かち合える仲間ができた」という声はよく耳にします。答えを教わる場というより、自分で気づきを持ち帰る場だと感じている方が多いようです。
もちろん、最初から劇的に何かが変わるわけではありません。私たちも、続ける中で少しずつ手応えを感じてきたというのが正直なところです。ここでは、そうした等身大の変化をお伝えします。
孤独になりがちな経営者にとっての「相談できる場」
経営者は、社内では相談しづらい悩みを一人で抱えがちです。倫理法人会の朝は、そんなときに利害を離れて話せる仲間と出会える場です。
同じように事業の重責を背負う人同士だからこそ、言葉にしなくても通じ合える部分があります。「うまくいかない時期をどう乗り越えたか」といった話は、成功談以上に心に残るものです。経営者の孤独との向き合い方については、東京の経営者の人脈の作り方でも触れていますので、あわせてご覧ください。
朝の習慣が一日と社風に少しずつ効いてくる
早朝に起きて学びの場に身を置く習慣は、その日一日の集中力や気分に良い影響を与えると言われます。朝に前向きな刺激を受けると、社に戻ってからの立ち居振る舞いも自然と変わってくるものです。
そして、経営者自身の変化は、やがて社員へ、社風へと伝わっていきます。「自分が変われば周囲が変わる」という考え方は、倫理法人会が大切にしている視点のひとつです。小さな一歩から始まる連鎖を、私たちも日々実感しながら学ぶ日々です。
中小企業の経営に、倫理法人会の学びはどう活きるのか
倫理法人会の学びは、特別な経営手法というより、人が育ち信頼が積み重なる土台づくりに活きてきます。中小企業の現場に引きつけて、2つの観点でお伝えします。
日々の資金繰りや人手不足に追われる中で、「理念」や「倫理」は後回しになりがちです。けれども、そこにこそ長く続く会社の芯があるのかもしれません。
人が育つ社風づくりのヒントとして
社員教育に手が回らないという悩みは、多くの中小企業に共通するものです。倫理法人会で学ぶ活力朝礼や挨拶の実践は、特別な予算をかけずに社風を耕すヒントになります。
たとえば朝礼の場で社員が短いスピーチをする習慣は、伝える力と自信を少しずつ育てます。人材育成の具体的な進め方は、中小企業の社員教育の方法でもご紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。
経営理念を「自分の言葉」で語り直すきっかけとして
経営理念を掲げてはいるものの、日々の判断に結びついていない——そんな声もよく聞きます。倫理法人会の朝は、他の経営者の言葉に触れながら、自分の理念を語り直すきっかけになります。
仲間の体験談を聞くうちに、「自分は何を大切にしたいのか」が輪郭を帯びてくることがあります。借り物ではない、自分の言葉で語れる理念は、社員にも自然と伝わっていくものです。
湯島倫理法人会の朝は、こんな雰囲気です
湯島倫理法人会は、東京都文京区の湯島で活動している単会です。全国に拠点はありますが、雰囲気は地域ごとに少しずつ違います。ここでは、私たちが過ごしている月曜の朝の流れをご紹介します。
朝早くからと聞くと構えてしまいますが、実際は和やかで、初めての方も自然に溶け込める空気があります。当日の進行を表にまとめました。
つなぎ文として、まずは一週間の始まりの一時間がどう流れていくのかをご覧ください。
湯島倫理法人会モーニングセミナー 当日の流れ
毎週月曜/全国家電会館1階(東京都文京区湯島3-6-1)
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 6:30 | 開会前の朝礼 |
| 7:00 | 開会・会歌斉唱 |
| 7:10 | 会長挨拶 |
| 7:15 | 会員スピーチ |
| 7:20 | 講話(各回の講話者による体験談など・学びの中心) |
| 8:00 | セミナー終了 |
| 〜8:40 | 朝食会(自由参加) |
初めての方はゲスト参加から。ゲスト参加は無料です。
月曜7:00からの一時間の過ごし方
湯島のモーニングセミナーは、毎週月曜の7:00に開会します。会場は全国家電会館の1階(東京都文京区湯島3-6-1)で、東京メトロ千代田線「湯島駅」から徒歩2分と、通いやすい立地です。
開会前の6:30からは朝礼の時間があり、7:00の開会後は会長挨拶、会員スピーチ、そしてその日の講話へと進みます。8:00に終了したあとは、8:40まで自由参加の朝食会があり、朝の学びの余韻を仲間と分かち合えます。湯島の講話文化については、経営者向け朝の講演から得る学びにもまとめました。
初めての方はゲスト参加から
湯島では、初めての方にゲストとしてご参加いただく形をとっています。会員と同じようにセミナーに加わり、朝礼から朝食会まで、その日の空気を丸ごと体験していただける形です。ゲスト参加は無料ですので、気負わずお越しください。
「朝7時はどうしても難しい」という方には、セミナー後に開かれる湯島つながりラボ(つなラボ)という、もう少しゆったりした交流の場もあります。9:30から11:00まで、上野御徒町のカフェを貸し切って行う、名刺交換や歓談中心のカジュアルな集まりです。ご自身に合った入口から、ご一緒に始めてみませんか。
倫理法人会に参加してみるには
倫理法人会に参加してみたい方は、まずお近くの単会のモーニングセミナーにゲスト参加するのが、いちばん分かりやすい入口です。いきなり入会を決める必要はなく、朝の学びを体験してから考えていただけます。
「気になるけれど一歩が出ない」という気持ちは、とてもよく分かります。私たちも同じ入口から始めました。ここでは、最初の一歩と、気になる事務的なことをお伝えします。
ゲスト参加という最初の一歩
ゲスト参加とは、会員ではない方が無料でモーニングセミナーに加われる仕組みのことです。傍観するのではなく、会員と同じ立場で朝の時間を共に過ごしていただく点が特徴です。
湯島の場合、お問い合わせの際に「ゲスト参加希望」とお伝えいただければ、当日の流れをご案内します。初参加で迷わないための準備は、モーニングセミナーの参加方法にまとめてありますので、ご一読いただけると安心です。
会費や申し込みなど、気になる事務的なこと
入会後の会費や、そこに含まれる内容は、多くの方が気になるところです。ゲスト参加の段階では費用はかかりませんが、入会を考える段になると具体的な金額を知りたくなるものです。
湯島倫理法人会の会費の目安や、その中身については、倫理法人会の会費はいくら?に詳しくまとめました。どんな方が入会しているのかを知りたい方は、倫理法人会にはどんな人が入会している?もあわせてご覧いただければ幸いです。
よくあるご質問
倫理法人会に入らないと参加できませんか?
いいえ。初めての方はゲストとして、会員と同じようにモーニングセミナーへご参加いただけます。ゲスト参加は無料ですので、まずは朝の雰囲気を体験していただくのがおすすめです。ご自身のペースで、入会は後から考えていただいて大丈夫です。
宗教や政治とは関係があるのですか?
倫理法人会は、特定の宗教や政党の団体ではありません。経営に倫理を活かすことをテーマに、経営者が学び合う集まりです。「怪しいのでは」という不安を持たれる方もいらっしゃいますが、活動の中身はモーニングセミナーや朝礼、講演会など、公開された学びの場が中心です。
会費はどのくらいかかりますか?
ゲスト参加の段階では費用はかかりません。入会後の会費は単会によって運用が異なりますので、湯島の目安や含まれる内容は会費の記事で詳しくご紹介しています。無理のない範囲でご検討いただければと思います。
経営の知識がなくても大丈夫でしょうか?
大丈夫です。私たち編集部も、日々学んでいる立場です。答えを教わる場というより、ご一緒に考え、気づきを持ち帰る場だと感じていただければと思います。業種や会社の規模もさまざまですので、どうぞ気軽にお越しください。
早起きが苦手でも続けられますか?
無理なく始めていただくのがいちばんです。最初は月に一度からでも構いません。朝の学びが心地よく感じられれば、自然と足が向くようになる方も多いようです。朝がどうしても難しい方には、日中に開かれるつなラボという交流の場もあります。
湯島倫理法人会はどこで開催していますか?
毎週月曜の7:00から、全国家電会館1階(東京都文京区湯島3-6-1)で開いています。東京メトロ千代田線「湯島駅」から徒歩2分、JR「御徒町駅」から徒歩8分の場所です。ゲスト参加を希望される方は、お気軽にお問い合わせください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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