大手法律事務所に勤務し、傍らでコーチとして人々の成長を支援している杉山靖さん。
現在は湯島倫理法人会の副会長を務め、周囲を明るく照らすユーモア溢れる存在ですが、2016年の入会当時は、離婚直後で「自分でも暗かった」と振り返ります。
そんな彼が10年という歳月をかけて湯島で掴み取ったのは、小手先のノウハウではなく、人生の土台となる「人の本質」でした。不登校になった息子さんとの向き合い方や、大規模プロジェクトのリーダーとしての苦闘。
彼が語る「決めることの力」は、現状に悩み、一歩を踏み出せないでいるビジネスパーソンにとって、暗闇を照らす一筋の光となるはずです。
① 倫理法人会との出会いは?
私が倫理法人会と出会ったのは、今から約10年前の2016年のことでした。当時の私は、離婚という人生の大きな転機を経験したばかりで、周囲から見ても明らかに「暗い顔」をしていたのだと思います。
そんな私を見かねたのか、大学の先輩であり、現在は東京都の事務長を務める今井良明さんが、「経営者の学びだけれど、心の学びができる場所があるよ」と声をかけてくれたのがきっかけでした。
信頼する先輩からのお誘いということもあり、私は迷うことなく、湯島天満宮で開催されていたモーニングセミナーに足を運びました。そこでまず驚いたのは、講話の内容よりも、会場を準備する会員の皆さんの姿でした。
経営者である方々が、自ら雑巾を手にしてテーブルを丁寧に拭き、清々しく会場を整えている。その献身的な姿に、これまでのセミナーにはない「何か」を感じたのです。
もともと哲学的な対話を好む性質だったこともあり、テキストである『万人幸福の栞』を読んだとき、そこに書かれている真理がすんなりと心に落ちてきました。
最初の1、2回の参加で「ここには本質がある」と確信し、すぐに入会を決めました。以来、毎週欠かさず湯島の地に通い続けるという、私の長い旅が始まったのです。
② 倫理法人会に入会して良かったこと
入会して最も大きな変化は、自分でも驚くほど「明るくなったこと」です。かつての私は、自分自身の本当の姿を外に出せず、どこか殻に閉じこもっているようなところがありました。
しかし、湯島には、そんな私の殻を優しく、時には力強く取り外してくれる環境がありました。
例えば、朝礼やセミナーの中で「声を張る」という実践があります。初めは抵抗がありましたが、役割をいただいてリーダーとして声を出すうちに、周囲から「いい声だね」「だんだん明るくなってきたね」と認めてもらえるようになりました。
これは単なる発声の問題ではありません。自分の中に眠っていた「本当の自分」を表に出す練習だったのです。
この変化は、法律事務所での仕事にも劇的な好影響を及ぼしました。私が明るく接することで、周囲とのコミュニケーションが円滑になり、同僚やクライアントにとって「話しやすい存在」に変わっていったのです。
たとえ愚痴を聞くような場面でも、以前のように一緒に沈み込むのではなく、明るくポジティブに返すことができる。自分が放つエネルギーが変われば、集まってくる人も、起きる出来事も変わるのだということを肌で実感しました。
湯島は私にとって、自分を磨き直し、「本当の自分」へ立ち返ることができる大切な練習場なのです。

③ あなたの倫理体験
10年間の学びの中で、最も心震える体験は家庭にありました。実は、私の息子が不登校になってしまった時期があったのです。当初の私は、世間の常識に沿うように「とにかく学校に行きなさい」と無理に背中を押していました。
しかし、その関わりは息子を追い詰め、一番聞きたくない言葉、「死にたい」ということを言わせてしまったのです。
絶望に近い気持ちの中で、私を支えてくれたのは倫理の仲間たちでした。「今は人生の休息の時間だから、見守っていこうよ」「そのままの彼が素晴らしいんだよ」。
一般的な「正論」ではなく、倫理の視点から温かい言葉をかけてくれる仲間の存在に、私自身が救われました。
そして『万人幸福の栞』の学びを通じ、私は「学校に行かせること」を目標にするのではなく、息子を「丸ごと信じて見守る」という決意をしたのです。
私が「行け」と言うのをやめ、心の底から「今のままでいい」と思えるようになると、息子との関係に劇的な変化が訪れました。信頼関係が回復し、今では「昔、あんなこと言ったよね」と笑って話せるほどになっています。
息子は今、プログラミングなど自分の好きなことを見つけ、前向きに活動しています。
また、最近では私自身が会の大きなプロジェクトでリーダーを務めました。責任ある役割(お役)を全うする中で、創始者のお墓参りでの段取り一つとっても、自分が自分事として主体的に動かなければ何も見えてこないことを学びました。
そして一つのことを成し遂げるには、多くの仲間との関係が重要であり、支え、支えられて、形になるということを改めて感じました。最後に涙が出るほどの感動を味わえました。これは、結果を恐れず「やる」と決めた賜物。
こうした体験の積み重ねが、私のコーチングの仕事にも深い説得力を与えてくれています。
④ 入会を検討されている方に一言
もしあなたが今、何か悩みやブロックを抱えて一歩踏み出せずにいるのなら、ぜひ一度、湯島の空気に触れてみてください。
ここでは、経営者も会社員も関係なく、一人の人間として「どう生きるか」を真剣に、そして楽しく学ぶことができます。
倫理では「即行」という言葉を大切にします。よく、「確信が持てたら動こう」と考えがちですが、実は順番が逆なのです。まず行動してみる。動いてみて、初めて見える景色がある。その景色を見てから、また考えればいいのです。
私自身、暗闇の中にいた10年前、先輩に誘われて「まずは行ってみる」と決めたあの日から人生が変わり始めました。朝起きるのが辛い、自分にできるか不安。そんな気持ちがあっても大丈夫です。
湯島の仲間は、あなたの今の姿を丸ごと受け入れてくれます。あなたが自分自身の「決める覚悟」を持てるまで、私たちは共にあり続けます。是非、週の始まり、月曜日の朝、新しい一歩を踏み出しましょう!
月曜の朝、湯島天神の清々しい空気の中で。
「決める覚悟」が持てるまで、共にあり続けます。
暗闇の中にいた人も、まず一歩。湯島の仲間は、あなたの今の姿を丸ごと受け入れます。
コメント