定年まで小学校教員として、また都内の演劇教育に情熱を傾けてパワフルに動いていた十河慶子さんは退職して世間に出ると、猛烈な劣等感に襲われました。
大人社会では「〇〇会社の〇〇です」と名前を言って熱く仕事の話をする人たちを羨ましく思いました。公務員は個人の努力で勝ち取った誇らしい事は何もないなあと教員歴を隠し、教員の群れからも離れて、ただの主婦生活を送っていました。
その頃に湯島倫理法人会に出会った彼女の人生は「ないないづくし」から「感動から反省、感謝へ」と劇的に反転して行きます。
現在、要介護4の夫と向き合いながら、なぜ彼女はこれほどまでに明るく力強くなれたのか。孤独や苦難に立ち止まっている人へ贈りたい、心温まる愛の再生の物語です。
① 倫理法人会との出会いは?
私が倫理法人会に出会ったのは今から約五年前、知人に誘われ軽い気持ちで参加したアフタヌーンセミナーです。講師の五十嵐由人さん(湯島倫理法人会 相談役)のお話を聞き、「こんな生き方をした人がいるなんて。
ビジネスは面白そう、学んでみたい」と感じ、その日のうちに入会届を提出しました。
セミナー後の懇親会にも参加しました。全体でお話があったり、テーブルごとに語り合ったり。「モーニングセミナーには絶対に来るんだよ」と握手で励まされました。
モーニングセミナーは毎回、講話者の半生が聞けるのでとても魅力的で、感動しました。「ここで学べば何か自分が変われるかも」という微かな希望を感じていました。
② 倫理法人会に入会して良かったこと
入会して最も大きな収穫は、考え方を変えられた事です。以前の私は他と表面的に比べて頭で分かった気になっていたのですが、物事を多方面から捉えられるようになりました。
今では「この状況はどう捉えたら良いのか」と、一歩引いて客観視出来るようになりました。それには「しきなみ短歌会」が大いに役立ったと思います。
最初は「短歌を創るなんて時間的にも能力的にも無理」と思っていましたが、いざ参加してみると、自分の感情を三十一文字に凝縮する作業は心の整理にとても役立ちました。拙い歌でも仲間や講師は温かく受け止めてくれます。
そんな安心感の中で、私の凝り固まった考え癖は少しずつ剥がれて行くようでした。

③ あなたの倫理体験
結婚歴55年、要介護4の夫との向き合い方が変わった事です。夫は「男子厨房に入らず」の昭和の四国男児。
共働きで3人の子供を育てていた超忙しい時も、シングルマザーのように目まぐるしく働いていた私に手を貸そうとしなかった夫には、長年、恨みにも似た感情を心の奥底に沈めて生きて来ました。
「離婚したっていい」とずっと思っていて、この気持ちは誰にも話さず墓まで持って行けば済むと決めていました。そして月日が経ち、夫は介護なくしては生活出来なくなって14年。
私の人生はこのまま夢も希望も無く疲れ果てて終わるのかと悶々としていました。そんな時に、中華店で翌日の講話者と湯島の仲間達との打ち合わせの会がありました。話題がナント「夫婦の老後」。
私は場所もわきまえず、自分の日頃の鬱屈した悩みを、あろう事かほとばしらせてしまいました。講師の先生からは一番初めに「それでいいんです」と思いも寄らぬお言葉が返って来て、いろいろ話は続きました。
私は知らず知らずに涙が出て来て困りました。今までの孤独感が癒やされて行くようでした。
その後は折に触れて、若い頃の我が夫婦について考えるようになりました。子育てで大変だった時も夫は家族の為に仕事を頑張っていたのに、私から優しい労りの言葉はなく、孤軍奮闘させていた事に気付きました。
何と私は我が儘だったのだろうと反省しました。今は夫の「ありがとう」も増えました。
デイサービスの日は、早めに玄関で夫の身体のウォーミングアップをして待ち、車が到着すると夫を支えて、デイの人と道路までの十段の階段を一段ずつ降りて車まで送ります。
帰りは車が着くと迎えに出て、玄関までの階段をまた3人で一段ずつ上り、玄関に入ります。こんな時間を大切にしています。これから私は、私だから考えられる「子ども達やお年寄りを助けるビジネス」を立ち上げようと夢に描いています。
倫理を学んでいたお陰で、充実した人生になって良かったです。
④ 入会を検討されている方に一言
自己肯定感を上げたい方、器を広げたい方、仲間が欲しい方、そして「忙し過ぎて倫理なんて学ぶ暇がない」という方にもお薦めです。ご自身が整えば、相応しい助けが現れます。
幸せな人生に変えるためのヒントが、湯島のモーニングセミナーには溢れています。
月曜の朝、湯島天神の清々しい空気の中で。
あなたの人生にも、反転のきっかけを。
「ご自身が整えば、相応しい助けが現れる」。まずは一度、ゲスト参加でその空気に触れてみてください。
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