湯島倫理法人会に入会して丸10年。佐藤由美恵さんが語ったのは、高い志からではなく、小さな「ありがとう」の実践から始まった変化の物語でした。親から受け継いだ個性(たち)を生かして生きる、その意味を、あなた自身はどう受け取りますか?

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半世紀を生きて気づいた、「このままでいいのか」という問い

佐藤由美恵さんは1964年5月5日、埼玉県川口市生まれ。5歳から高校1年までクラシックバレエを続け、テニスやスキーなどスポーツと共に学生時代を歩みました。できるようになるまで諦めない粘り強さが持ち味で、逆上がりの練習をできるまで帰ってこない子供だったと、笑いを交えて振り返ります。

1985年に化学メーカーのクラレに新卒入社し、1987年に日本HP(日本ヒューレット・パッカード)へ転職。バブルの時代を営業の最前線で駆け抜けました。「24時間戦えます」というCMそのままの日々だったといいます。2007年にはテンプスタッフに移り、派遣スタッフのコーディネーターとして活躍。毎日は充実しているように見えました。

転機は2014年の誕生日でした。50という数字を目にした瞬間、「半世紀、生きてきたんだ」と立ち止まったのです。この先どうするのか、定年まで同じことを続けるのか——答えは出なくても、何かが違うという感覚だけが残りました。

「私の居場所じゃない」と思いながら、それでも通い続けた

そんな時期に、信頼できる友人から「すごい人に会った」と声をかけられました。その出会いが人生を大きく変えていきます。詳細は割愛しながらも、佐藤由美恵さんはその日のうちに退職を決意したと打ち明けました。「もし続けていて後悔したくない。だから決めた」——そのひと言に、彼女の覚悟が凝縮されています。

退職後はさまざまな場に足を運ぶ中で出会ったのが倫理法人会でした。誘ってくださったのは、母より年上のある先輩会員。2015年4月、湯島倫理法人会のモーニングセミナーに初めて参加しました。

当時の会場は女性参加者が少なく、「ここは私が来るべき場所ではないかもしれない」と正直に感じたといいます。それでも、何気なく声をかけ続けてくれた先輩の存在が、佐藤さんを引き留めました。そしてある日、ある会場で目にしたのは、自分の母よりも年上の女性が、凛として、はつらつと活躍している姿でした。「私もああいう女性になりたい」——その瞬間が、入会を決めた理由でした。

2016年3月14日、湯島倫理法人会に正式入会。初参加からちょうど1年後のことです。

小さな「ありがとう」が、家族の空気を変えた

入会当初の佐藤由美恵さんは、「いつ辞めてもいいかな」という軽い気持ちだったといいます。それでも毎週モーニングセミナーに参加し、心に残ったフレーズを手帳に書き留めることを続けました。その積み重ねが、気づけば倫理と向き合う姿勢を変えていきました。

最初に響いたのは「両親・先祖への感謝」という言葉でした。日常の中で家族への感謝を意識したことがなかったと気づいたとき、「これはまずかった」という感覚が走ったといいます。次に意識したのは「我を捨てる」こと。自分を優先してきた習慣を改め、まず相手を受け止める受容の心を持つことでした。

倫理指導の場で受けた言葉が、その後の実践を動かします。「両親を喜ばせることをしてください。出せる自分になってください。そうすると、いろいろな気づきが出てきます」——次のお正月、佐藤さんは父・母・妹それぞれへのメッセージをしたため、封筒に添えて手渡しました。「どうしたの」と驚いた家族が、とても喜んでくれたといいます。

家族に「ありがとう」を声に出して伝えること。連絡が来たとき、正論の前にまず気持ちを受け止めること。たまに実家へ帰ったとき、父ときちんと話す時間を持つこと。そうした小さな実践の積み重ねが、家族の空気を少しずつ変えていきました。それまで二人でどこかへ出かけることがほとんどなかった両親が、一緒に地域の活動に参加するようになったと知ったとき、佐藤さんは心から驚いたといいます。

「本(もと)と繋がる」──父の死が教えてくれた、個性(たち)を生きること

2021年8月、父が86歳で旅立ちました。最後に言葉を交わしたのは「ちゃんとご飯食べたか」という一言。自分のことよりも家族を気遣う、父らしい問いかけでした。

いなくなって初めて、父の存在の大きさを実感したといいます。気さくで、老若男女を問わず誰からも好かれた父。その「たち」が、確かに自分の中にも流れていると感じるようになりました。

今も現役の84歳の母は、長年続けた民謡の司会の仕事を、自らの意思でやり遂げて幕を下ろしました。「一度引き受けた仕事を一度も断ることなく、全てやり遂げた」——その姿に、佐藤由美恵さんは「あっぱれ」という言葉を贈りました。

倫理で学んだ「本(もと)と繋がる」という言葉の意味を、今は自分の実感として受け取れるといいます。両親、そして先祖と繋がることが、揺るぎない安心感を与えてくれる。この10年を「第1章」とするならば、ここから始まる「第2章」は、親から受け継いだ個性(たち)を存分に発揮しながら、世のため人のためにチャレンジしていく章なのだと語りました。

「AIが発達しているからこそ、リアルでつながることの大切さを感じます。その場所が、この倫理法人会です」——その言葉が、会場に静かに広がりました。

まとめ──共に学び、実践する一歩を

煌企画の代表・佐藤由美恵さんの講話は、「感謝は言葉にして初めて届く」という、シンプルで力強いメッセージを残してくれました。倫理の学びは、難しい理論からではなく、身近な「ありがとう」の一言から始まります。そしてその実践が、家族との関係を、自分自身を、少しずつ変えていくのです。

湯島倫理法人会のモーニングセミナーでは、毎週さまざまな講師が等身大の体験を語ります。全国約7万3千社の会員企業が参加する倫理法人会のネットワークの中で、佐藤由美恵さんのように、日常の中の小さな実践から自分が変わる喜びを、ぜひ皆さんにも感じていただけたら幸いです。

会員・ゲストを問わず、どなたでもご参加いただけます。湯島天満宮のそばで、幸先よく週のスタートを切りに、ぜひ一度お越しください。

講師プロフィール

煌企画 代表/湯島倫理法人会 幹事
佐藤 由美恵(さとう ゆみえ)

1964年5月5日、埼玉県川口市生まれ。5歳からクラシックバレエを始め、テニス・スキーなどスポーツと共に学生時代を過ごす。1985年クラレ入社、1987年日本HP入社、2007年テンプスタッフ入社を経て独立。2016年に素肌美容法アドバイザー資格を取得し、現在は若返りプロジェクトを推進しながら新たな挑戦を続けています。湯島倫理法人会には2016年3月に入会。副専任幹事・副事務長・副会長(2期)を歴任し、2024年9月より幹事として活躍中。

毎週月曜 朝7時〜

「このままでいいのか」と感じたとき、
同じ問いを持つ経営者がここにいます

佐藤さんも最初は「私が来るべき場所かわからない」という気持ちで参加しました。
それでも続けた先に、家族との関係も、自分自身も変わっていく実感がありました。
まずは一度、話を聞きに来てみませんか。

毎週月曜 朝7:00〜8:00 参加費無料 会員でなくても参加可能
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※まずはゲスト参加だけでも大歓迎です

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