インタビュー

【会長】松本 富美子

倫理法人会との出会いは?

五十嵐由人さん(当時、湯島の会長)からのお声掛けが最初でした。
モーニングセミナー(以下MS)に何度かお誘い頂いたのですが、いつも私の負担にならないようにとのお心遣いを感じました。
「お世話になっている五十嵐さんのお役に立てるなら」と、2016年5月に入会。
倫理の学びは、週一回早朝に開催されるMSが軸になるのですが、私は朝が不得意な上、倫理法人会を苦手な世界だと思い込んでしまって、MSに出席するのは月に1回程度でした。
3ケ月ほど、午後や夜に開催される講話会を中心に参加していたところ、心の琴線に触れるお話を聴く機会があり「自分に必要な学びはここにあるかもしれない」と感じました。
以来、毎週MSに足を運ぶようになったのですが、振り返るとこの時が私と純粋倫理の本当の出会いだったと思います。

倫理法人会に入会して良かったこと良かったこと

良かったことはたくさんあるのですが、特にお伝えしたいことが二つあります。
一つは、メンター(指導者・助言者)を得たこと。
物の世界に物理法則があるように、人が守るべき「倫理」という法則がある。
これを学ぼうとする時、自分のエゴとの葛藤が起こります。
一人で解決するのは難しいのですが、メンターの助言のおかげで、独りよがりにならずに進むことが出来ました。
もう一つは、倫理を共に学ぶ友「倫友」を得たこと。
同じ方向を見ている仲間が大勢いることは、私の宝だと思っています。

あなたの倫理体験

苦難

入会してすぐに「親子関係・夫婦関係が最重要である」と学び、ドキッとしました。
そこに問題があると知りながら見ようとしなかった自分がいたからです。
私は二十歳で結婚したのですが、この結婚は両親に反対され、勘当されるという苦難が伴いました。
息子二人に恵まれた後、起業すると、私は仕事に夢中になりました。海外出張に忙しい日々を送り、優先順位は主人や家庭より仕事が上。夫婦の間には冷たい風が吹き、気付けば父とは30年余りほとんど会えていませんでした。
MSで「父親との関係が良くない女性は、夫と良い関係を築けない。そして親子関係・夫婦関係が良好でなければ、事業は成功しない」と聞いても「これを立て直すことなんて出来るわけがない」と思っていました。

実践

そんな時、ある女性経営者の講話を聞きました。
仕事にのめり込んで離婚2回、事業は傾き、お嬢さんが不登校になった頃、倫理と出会って「100日朝起き」を実践、お嬢さんは学校に復帰し、事業は回復したというお話でした。
倫理法人会では、ちょっと不思議な行動を勧められることがあります。例えば、親の足を洗う、伴侶の美点を百個挙げる、朝起きなど。
勧められたら意味が理解出来なくても実践するのが約束で、実際その女性経営者は朝起きを実践した後、抱えていた最大の問題が解決したと言うのです。
早速、私も「朝起きを実践する!」と宣言してスタートし、100日まであと少しとなったある日、弟から連絡が入りました。

兆し

「90歳の父が肺炎になった、高齢なので危険な状態」という内容でした。
喪服の準備をして大阪に駆けつけると、久しぶりに会った父の余命は早くて3日、長くても1ケ月とのことでした。
弟の家から施設に通う日々が始まりました。食事を摂れず痩せ細った父は、私の手作りの甘酒だけは「おいしい!」と飲んでくれました。
オンラインで奈良の倫理塾に参加することが出来、そこが私の心の拠り所となりました。そのご縁で倫理研究所の石原和子先生と昼食をご一緒する機会に恵まれ、いろいろお話しする中で、石原先生に「今、お父さんに心からお詫びしなさい」と指導されたのです。この指導に従わねばと思いました。

謝罪

「今日、詫びる」そう決めて父の見舞いに行き、父と私二人だけという時間が訪れました。今しかない。父の枕元で「お父さん、私が急に居なくなって、心配かけてごめんなさいね」と声を掛けました。
その瞬間、父の顔はクシャクシャになり、目から涙が後から後からあふれてきました。たった一言の心からの謝罪で、親子の絆が結び直されたことがわかりました。
そして「父は私のことをずっと心配して思ってくれていたんだ」と思った直後、後悔と自責の念が襲ってきました。「親になんということをしてしまったのだろう」と胸が苦しく、一晩泣き明かし、メンターによる倫理指導を受けました。
「私はこの罪をどうしたらいいのでしょうか?」
「今はお父さんの側にいることです。そしてお父さんが旅立たれたら、それを受け入れること。今回、親子の絆を結び直せた体験は、あなたが倫理を学んだからこそです。このように倫理の学びは、人に自己革新を起こす気づきと環境を与える。このことを縁ある方に伝えなさい。学びの普及があなたの罪の償いになります」
取り返しのつかないことをしてしまったと思っていた私は、このご指導に救われたのでした。

変化

その後、父は回復し「苦しい」という言葉の代わりに、無邪気にいろんな話をしてくれるようになりました。30年離れていた心が通い合ったのです。
父は再会から6ケ月も生きてくれ、私に対する深い愛を伝えて亡くなりました。
今「父に愛されている」と感じながらご先祖様に手を合わせる時間は、私の心の癒しとなっています。
夫との関係も改善しました。湯島倫理法人会の会長となってますます忙しくなった私ですが、最近親子4人で食事に行く習慣ができました。MS出席のために未明に出掛けようとすると、夫が玄関先まで送ってくれるようになりました。

入会を検討されている方に一言

今どん底だと思っている方、会には苦難を乗り越えた人々が大勢います。「どう生きるべきか」を教えて下さる指導者もいます。
事業を成功に導きたい方、会には様々な分野の経営者が集まっています。
一人で思い悩まず、こういう人達の言葉を聞いてみませんか?
正直、退会はいつでも出来ます。

私の体験のように、問題解決の突破口がここにあります。それを入会して体験してみて下さい。

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