今回のモーニングセミナーでは、リソーサービス株式会社 代表取締役の和賀井主明氏が、倫理法人会との出会いから人生観が大きく変化した体験を語ってくださいました。還暦を迎えた今だからこそ見えてきた「真剣に生きる」ことの意味とは、一体どのようなものだったのでしょうか。あなたは日々の選択に、どれほどの覚悟を持って向き合っていますか?

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講師プロフィール

リソーサービス株式会社 代表取締役 和賀井主明氏。第一生命での15年間を経て保険代理店を共同創業し、2022年から独立し、相続・事業承継のコンサルティングに力を注いでこられました。2023年に上野倫理法人会へ入会され、現在は湯島倫理法人会の会員として学びを深めていらっしゃいます。

保険を超えた「感謝される仕事」への転換

和賀井氏が大きな転機を迎えたのは、相続・事業承継のプロフェッショナルである大西恭則先生との出会いでした。それまでは保険商品の販売が中心だった営業スタイルが、お客様の課題に寄り添うコンサルティング営業へと変化していったと振り返られます。

「保険は手段であり、その前にお客様には様々な課題がある」という教えは、和賀井氏の仕事観を根本から変えました。民法特例や国外転出課時税といった専門知識を身につけることで、中小企業のオーナー経営者から「ありがとう」と言っていただける関係性を築けるようになったということです。

単なる商品提供ではなく、相手の人生に深く関わる仕事。そこに本当のやりがいがあると気づかれた瞬間だったのではないでしょうか。

退任と離婚──二つの別れから学んだこと

和賀井氏は2022年に19年共同経営していた保険代理店を退任、そして昨年は35歳で結婚されたパートナーとの円満離婚という、人生の大きな節目を経験されました。特に会社を退任する際には、売上の8割を担っていたご自身が抜けることで相手に大きな負担をかけることになり、険悪な雰囲気になったそうです。

そのとき、藤沢市倫理法人会の服部氏から「一緒に立ち上げて長年やってきたという原点を忘れてはいけない」とアドバイスを受けられました。この言葉によって、最後は円満な形で退任できたと語られます。

離婚について、「約束を破ったということは、しっかり受け止めなければいけない」と語られました。和賀井氏のこの言葉には、過去の選択に真摯に向き合う覚悟が感じられました。軽やかに前を向きながらも、責任から目を背けない姿勢に、経営者としての誠実さが表れていると感じました。

草加のドトールで流れた涙──「死は生なり」との出会い

倫理法人会に入会後、和賀井氏の心に最も深く刻まれたのは、草加駅前のドトールで何気なく開いた『万人幸福の栞』の第3部「死は生なり」でした。当時、人生の意味や天命について考えていた和賀井氏にとって、この内容は心の琴線に触れるものだったそうです。

「その時その場の「全」に生き、呼吸してくる」という栞の言葉を読んだとき、涙が止まらなくなったと明かされました。喫茶店で涙を流す自分を冷静に眺めながらも、何かが深く響いた瞬間だったようです。

この体験をきっかけに、和賀井氏は「たった一度与えられた命を、真剣に生きなくて何が人生か」という想いを強くされました。

怒りを手放し、明朗になる日々

倫理法人会での学びを通じて、和賀井氏の日常にも変化が訪れました。以前は「正しいことであれば何を言ってもいい」という自分の正義で動いていたそうですが、今では怒るという行為そのものを手放されたといいます。

電車で積極的に席を譲る、お店で「ごちそうさま」「ありがとうございます」と声をかける──そうした小さな実践を重ねるうちに、明朗さが自然と生活全体に広がっていったと語られます。「怒りは感じても、それを出すか出さないか。そこが大きな違い」という気づきは、『万人幸福の栞』の「朗らかさを奪うものは怒りである」という教えそのものでした。

自分から積極的に働きかけることで、相手も笑顔になる。そのやりとりに喜びを感じられるようになったことが、何よりの変化だったのではないでしょうか。

三つの誓い──魂を燃焼させる生き方

和賀井氏は倫理の学びを深める中で、三つの誓いを立てられました。

一つ目は「魂を燃焼させる人生、天命に生きる」こと。『純粋倫理原論』の「人とは、爾である。全責任を感じ
全力を挙げて働くのが、人である。」という言葉に強く心を動かされ、何があっても人のせいにせず、すべてを自分の責任として受け止める生き方を選ばれました。

二つ目は「丸山敏雄先生の著書をしっかり読み、対話すること」。博学な先生の著書に触れることで、文学や哲学への関心も広がり、今では楽しく様々な本を読まれているそうです。

そして三つ目は「母への孝」。感謝ではなく「恩」であると和賀井氏は言います。「恩」という言葉を選ばれた背景には、返すべきものとして真剣に向き合う覚悟が感じられました。

まとめ

リソーサービス株式会社 代表取締役 和賀井主明氏のご講話から、還暦を迎えた今だからこそ見えてきた「真剣に生きる」ことの意味を学ばせていただきました。

草加のドトールで流れた涙、怒りを手放した日常の変化、そして三つの誓い──一つひとつのエピソードには、倫理の学びが人生観を根底から変える力があることが表れていました。「その時その場を全力で生き抜く」という覚悟は、私たち一人ひとりにも問いかけられているのではないでしょうか。

湯島倫理法人会では、毎週月曜日の朝、こうした実践の学びを共有し合っています。経営者として、そして一人の人間として、共に学びを深めてまいりましょう。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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