実業家として大きな事業を築き上げた後、人材育成事業に情熱を注がれているIWビリオネアクラブ株式会社代表取締役であり湯島倫理法人会の相談役でもある五十嵐由人氏。湯島倫理法人会のモーニングセミナーで、ご自身の体験をもとに「人間の可能性を引き出す愛のあり方」について温かく語ってくださいました。親から受けた無償の愛が、どのようにして人生を変える力となるのでしょうか。
困難を恵みに変えた祖母と父親の愛
五十嵐氏は、生まれながらにして身体的な困難をお持ちでした。多くの人が落胆する中、祖母が家族に告げた言葉が印象的でした。「うろたえるな。身体に困難を持つ子が生まれるということは、その家に福の神がやってきたということだ」。
父親もまた、常に五十嵐氏に向かって「この子は将来大物になる。必ず大成功する」と言い続けられたそうです。何も理解できない幼い頃から聞かされ続けた言葉は、やがて五十嵐氏にとって揺るぎない自信の土台となったということでした。
運動会で最下位になっても、字が下手でも、父親は必ず「大丈夫だ。お前には別の才能がある」とプラスの言葉をかけ続けました。このような環境で育った五十嵐氏は、どんな困難に直面しても卑屈になることなく、前向きに歩み続けることができたのです。
「信じて愛して認めて褒める」経営哲学
事業において五十嵐氏が実践されてきたのは、「信じて、愛して、認めて、褒める」という四つの要素でした。これは親が子どもに対して行うべきことであり、同時に経営者が社員に対して実践すべき姿勢でもあるということです。
「社員は褒めたように育っていく。認めたように伸びていく」と五十嵐氏は静かに語られました。社長に認められた社員は、必ずその恩に報いようと努力するものです。逆に、否定的な言葉をかけられた社員は、その期待通りに力を発揮できなくなってしまうかもしれません。
五十嵐氏ご自身も一度は事業で大きな失敗を経験されました。しかし、その過程で育てた人材が世界中で活躍し、彼らが築いた企業の総売上は4000億円を超えているそうです。これは単なる偶然ではなく、一人ひとりの可能性を信じ抜いた結果なのでしょう。

倫理の学びが開く人生の扉
五十嵐氏は、倫理法人会で学ぶことの本質について語られました。「倫理を学ぶということは、わがままを取り去ることです。わがままがなくなった分だけ、人生が開かれていく」という言葉が印象的でした。
全国で7万社もの企業が、毎日どこかでこの時間に倫理の学びを実践されています。ここは普段できないことを練習する場であり、形から入って本気でやり、最終的に心を込めるという段階を踏んでいくことの大切さを教えてくださいました。
「心が伴っていない形だけの実践では成果が出ない」。五十嵐氏の言葉からは、表面的な学びではなく、心のあり方そのものを変えていく倫理の深さを感じさせていただきました。
自分の中のダイヤモンドを見つける
五十嵐氏は参加者に向かって、このように問いかけられました。「誰の心の中にもダイヤモンドが宿っている。それを磨いて光らせることができるかどうかは、そのダイヤモンドに気づくかどうかにかかっている」
多くの人は、自分の中にある可能性に気づかないまま人生を終えてしまいます。それを気づかせなくしているのが「わがまま」であり、倫理の学びを通じてわがままを取り去った分だけ、人生が開かれていくということでした。
私たちは目に見えるものから判断して行動しがちですが、本当に大切なのは自分の内側を見つめることかもしれません。過去の体験を棚卸しし、不要な思い込みを手放していくことで、本当の自分を発見できるのではないでしょうか。

信念の力が人生を創る
「人生は思った通りになる」「信念の強さが成果を決める」。五十嵐氏が繰り返し強調されたのは、心の持ち方の重要性でした。何を信じて生きているのか、どんな信念を持っているのかが、その人の人生を決定づけていくということです。
迷った時は自分の棚卸をすることが大切だと教えてくださいました。自分とは何者なのか、何のために生まれ、どこに向かって生きているのかを見つめ直すことで、進むべき道が見えてくるのかもしれません。
五十嵐氏の体験から学ばせていただいたのは、人間の可能性は無限であり、それを引き出すのは愛と信念の力だということでした。私たちも日々の生活の中で、周りの人の良いところを見つけ、褒めて認めることから始めてみませんか?
湯島倫理法人会では、毎週このような貴重な学びの場を提供しています。経営者として、そして一人の人間として成長したい方は、ぜひモーニングセミナーにお越しください。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
実業家から直接学べる機会があります。
全国7万社が実践する倫理経営の本質を体感してみませんか。
ギャラリー




















コメント