新年度を迎えた湯島倫理法人会で、事務長に就任された野田久美子氏(合同会社遊花楽代表)が所信表明をされました。「明朗愛和で倫理の実践、事務長として今ここから」をテーマに語られた講話からは、多彩な経験を活かした組織運営への想いと、会員一人ひとりを大切にする温かな人柄が伝わってきました。築地への愛情と倫理との出会いを通じて見つけた、湯島の新しい可能性とは何でしょうか。

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新事務長プロフィール:多様な経験を重ねた「人気者のゾウ」

合同会社遊花楽代表取締役、そして湯島倫理法人会事務長に就任された野田久美子氏。埼玉県出身で津田塾大学にて異文化コミュニケーションを学び、USCPAの資格を活かして外資系企業で財務経理業務に従事されてきました。一方で15年間続けている和太鼓をはじめ、歌舞伎鑑賞、日本酒伝道師の資格取得など、日本文化への深い愛情も持たれています。築地コンシェルジュとして地域活性化に取り組み、2003年『築地スタイル』で作家デビューも果たされた、まさに多面的な活動をされている方です。

「みんな違ってみんないい」を実践する組織づくり

野田事務長は所信表明の冒頭で、参加者全員に動物占いを体験してもらう時間を設けられました。「あなたはどれだけ自分の個性、特質を知っていますか?」という問いかけから始まったこの試みは、単なるアイスブレイクではなく、今年度のテーマ「個性が輝くチームを生かす」への具体的なアプローチでした。

ご自身が「人気者のゾウ」として「安定感と信頼で人を引きつける粘り強く結果を出すプロフェッショナル」という特徴を持つことを紹介しながら、「よく言えば安定感なんですけれども、言われたらあんまり断らないということで、ボランティア精神旺盛」と自分を客観視される姿が印象的でした。

金子みすゞさんの「みんな違ってみんないい」という言葉を引用し、「今年はみんなの良さをどんどん引き出して、違っていいんだよ、正解はないんだよということで、チームビルディングをしていけたら」と、包容力のある組織運営への想いを語られました。

倫理との出会いが教えてくれた「今ここから」の大切さ

野田事務長が湯島倫理法人会に入会されたのは2023年9月。独立して間もない困難な時期でした。「会社員時代は、安定したお給料をいただいていたのに、独立すると自分が動かなければ本当に何も入ってこなくて。プライベートでもいろいろうまくいかなかったり、人生どん底時代」と率直に振り返られました。

そんなタイミングで湯島倫理法人会との出会いがあり、「何か自分を変えたい、でも何が変わるんだろう」と思いながら、まずは入ってみようと入会を決意されたそうです。尊敬する築地の経営者の方々が倫理法人会に所属されていたことも、背中を押す要因となりました。

最初に決めたことは「とにかく週に1回だけ、月曜日だけ朝早く起きる。これをやってみよう」というシンプルな目標。夜型だった生活から朝6時にモーニングセミナーに参加することは大きな挑戦でしたが、気づけば2年間継続されています。

新しい視点で事務長業務を見直す

事務長業務を引き継いでその多岐にわたる内容に「こんなにもやることがあるんだ!と驚くと同時に、前任の田代事務長の貢献に、あらためて感謝の気持ちがわきました。一方、これ全部自分でできるんだろうかという一抹の不安も覚えました」と正直な感想を述べられました。

しかし、野田事務長は従来のイメージを変えることを決意されています。一般的な経理や、裏方業務が「きつい、苦しい、暗い」というイメージから、「綺麗、簡単、気持ちいい」という新しい3Kに変わるよう、「もっとクリアにしていって、誰でもできるようにして、やるのが楽しいと思えるような環境を作りたい」と抱負を語られました。

具体的な改善への取り組み

野田事務長は既に具体的な改善に着手されています。事務長グループのミーティングを月1〜2回開催し、マニュアルの整備やタスクリストの見える化を進めています。財務面では「見える、わかる、安心な財政管理」を目指し、データ分析による効率的な運営も計画されています。

特に印象的だったのは、副事務長の中島氏への感謝の言葉です。「私がこういうものがあったらいいなというと、本当にドラえもんのように出してくださるんですね。本当に助かっております。中島さんがいなかったら、今年は成り立たないと思っております」と、チームワークの大切さを実感されている様子が伝わってきました。

「おもてなし」の心を大切にした環境づくり

築地コンシェルジュとしての経験を活かし、野田事務長が重視されているのが「おもてなし」の実践です。「物(心)を持って成し遂げること」「表裏がないこと」が「おもてなしの語源」という本質的な説明をされ、千利休の茶道の心得にも触れながら、日本文化に根ざした心のこもった対応を心がけたいと述べられました。

また、近江商人の「三方よし」を参考に「湯島の三方よし」として、「個人もよし、湯島倫理法人会もよし、そして地域社会・未来もよし」という理念を掲げられました。この発想には、多様な経験を持つ野田事務長らしい視点が込められています。

1年間の任期に込められた想い

「私は期間限定1年と決めております」と明言された野田事務長。限られた時間だからこそ、「次にバトンを渡すために、この1年後を見据えて動いていきたい」という責任感を持って取り組まれます。

「せっかくいただいたお役は、私にとっては新たな顔、もう一つの顔だと捉えています。これを楽しんで演じる」「できることを全力でやっていきたい」という言葉からは、新しい挑戦への前向きな姿勢が伝わってきます。

会員の皆様への想い

所信表明の最後に野田事務長が語られた言葉が心に残ります。「『今ここ』を共有しているこの時間・空間というものが本当に奇跡だと思うんですね。出会えたことは偶然ではありませんし、今日来たかったけれども来れなかった人ももちろんいます。でもこうやって来たことによってまた繋がっていく未来もあります」

そして、「私は皆様の個性を理解してそれを活かせる環境を整えながら、みんなが幸せを感じられる、そのような湯島倫理法人会の会を作っていきたいですし、良い社会を作っていきたいと思っております」と、会員の皆様との協働への想いを込めて締めくくられました。

まとめ

多彩な経験と温かな人柄を持つ野田久美子新事務長の所信表明からは、湯島倫理法人会の新年度への確かな希望を感じることができました。個性を大切にする組織づくり、効率的で楽しい業務運営、そしておもてなしの心を大切にした環境づくり。

一人ひとりが持つ個性を理解し合い、それを活かせる場を作りたいという野田事務長の想いは、きっと会員の皆様の心にも響いたのではないでしょうか。

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