今回の湯島倫理法人会モーニングセミナーでは、株式会社スズケン代表取締役で静岡県磐田市倫理法人会会長の鈴木博久氏に、「リンリZERO」をテーマとした実践的な学びについてお話しいただきました。
「僕一人でやると本当に寂しい思いをするので、僕を帰したくなければ皆さん全力で馬鹿になってください」という鈴木氏の愛あるお願いから始まった講話は、笑いと学びに満ちた時間となりました。あなたは自分の個性のどこを愛していますか?
講師プロフィール
株式会社スズケン代表取締役 鈴木博久氏。静岡県磐田市倫理法人会会長として、30年間にわたり倫理法人会で学び続けている経営者です。「馬鹿になることの大切さ」を体現し、参加者に「全力で馬鹿になってください」と笑顔でお願いする姿が何とも愛らしく、会場全体が温かい雰囲気に包まれました。

自分の個性をどこまで愛せるか?
鈴木氏は講話の中で、参加者に対してこう問いかけられました。
「自分のどこを愛していますか?」
多くの人が答えに詰まってしまうこの質問。鈴木氏によると、私たちは長い人生の中で傷つけられたり裏切られたりした経験から、自分というものの殻を作ってしまったということでした。しかし、小学生や幼稚園の頃を思い返してみると、私たちは個性を丸出しにして生きていたはずです。
モーニングセミナーという場は、まさにその小学生の心を取り戻すための場所なのかもしれません。大きな声で朗読し、元気よく挨拶をする姿は、まさに個性の丸出しではないでしょうか。鈴木氏は「皆さんは小学生の心を持つためにここに来た」と微笑みながら語られ、確かにモーニングセミナーの「ギャーギャー本読んだり、はいはいはいって手を挙げたり」する様子は、大人が童心に返る貴重な時間だと気づかされました。
コップの中身を空にする意味
鈴木氏は分かりやすい例えで、自我を捨てることの重要性を教えてくださいました。コップに水が入ったままでは、新しい飲み物を注ぐことはできません。まずは中身を空にして、コップ自体を磨く必要があるということです。
「今まで水しか入ってなかったのがカルピスだって、ハイボールだって入れられるんです(前日の懇親会でハイボールをがぶ飲みされていましたw)」と鈴木氏が語ると、会場からクスクスと笑い声が。確かに同じコップでも、中身によって価値が変わることを、こんなに分かりやすく表現されると腑に落ちてしまいます。
私たちも眠たさや自我という「中身」を一度捨てて、自分という器を磨くことで、今まで入っていた同じ水でも、価値の高いものに変わっていく。この実践こそが、倫理法人会で学ぶ「実行によって直ちに正しさが証明される」ということなのだと気づかされました。

真の普及活動とは何か?
鈴木氏が最も力を込めて語られたのは、普及活動への誤解についてでした。多くの人が「普及」と聞くと身構えてしまいますが、本来は「大切な人と一緒に歩きたい」という想いから始まるものだということでした。
「あなたには必要だから」という押し付けではなく、「一緒に楽しみたい、一緒に学びたい」という純粋な気持ちが大切だと教えていただきました。鈴木氏ご自身の体験談では、2時間かけて説明しても入会に至らなかった方が、女性会員の一言で決意を固めたエピソードを紹介されました。
「普及に妙手はない。皆さんの愛がどれだけ本物かを試すだけ」という言葉が心に残りました。鈴木氏は笑いながら「僕が2時間かけて説明しても全然ダメだったのに、磐田市倫理法人会の美人会員のMさんが横に来て『お願い、入って』って言っただけで入ってくれた。僕に時間返せと思いましたよ」と振り返られ、会場は大爆笑。確かに内容よりもその人の魅力や愛情が伝わることの方が大切なのかもしれません。
事業・家庭・健康のサインを読む
鈴木氏は体重計のゼロ合わせに例えて、人生の基準点を正しく設定することの大切さを説明されました。「体重計に乗ってマイナス1キロだと思ってて、今日はたくさん食べるぞって思ったら大変でしょう」と、誰もが経験しそうな身近な例えで会場の笑いを誘いながら、大切な真理を教えてくださいました。
事業・家庭・健康という三つの健康は、私たちに常にサインを送っています。野球でベンチからのサインが読めなければアウトになってしまうように、人生のサインの見方を学ぶことが重要だということでした。そのサインの読み方を教えてくれるのが倫理指導であり、困った時は素直に相談することで道筋が見えてくるのではないでしょうか。

失って悲しいものを考える
講話の最後に、鈴木氏は参加者全員に2分間の瞑想を促されました。「失ったら悲しいもの三つ」を本気で考える時間でした。
目を開けた時、鈴木氏はこう語りかけられました。
「皆さんが失って悲しいもの三つ、全て今持っています。こんなに幸せなことはないと思うんですよ」
悪い夢から覚めた時の安堵感のように、私たちは既に幸せを手にしていることに気づかされる瞬間でした。足元にこそ本当の幸せが隠されているという言葉が、深く心に響きました。
おわりに
鈴木博久氏の講話を通じて、倫理法人会での学びは単なる知識の習得ではなく、自分自身と向き合い、大切な人との絆を深める実践の場だということを改めて感じさせていただきました。
「馬鹿になることの大切さ」「コップを空にして磨くこと」「愛の本物度を試すこと」。そして何より、堅くなりがちな大人の心を、童心に返して柔らかくしてくださる鈴木氏の温かいユーモアに包まれた1時間でした。これらの学びを、私たちも日常の中で実践してまいりましょう。
湯島倫理法人会では、毎回このような心温まる学びの場を提供しております。ぜひ一度、朝の清々しい時間を私たちと共に過ごしませんか。きっと新しい気づきと出会いが待っています。
コップを空にして、新しい価値を注げる自分になる。
それが湯島倫理法人会のモーニングセミナーです。
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